前回のサブリースに引き続き、今回は多少詳細にご説明いたします。サブリースとは不動産所有者(オーナー)が 賃借人(利用者)と直接契約を締結せず、中間業者(運営会社・不動産・デベロッパー・ゼネコン)を介在させる手法を言います。
不動産所有者(オーナー)⇔賃貸借契約⇔中間業者⇔賃貸借契約⇔賃借人(利用者)と言った図式です。
メリットとしては①募集に関する手間(広告費・賃貸契約の個別締結・更新)が省ける。②一定期間の賃料が保証される。③不動産管理を同時に任せれば、管理に関する手間が省ける。一時期の流行ですが「一括借り上げシステム」となっています。
不動産所有者(オーナー)にとっては非常に便利なシステムです。デメリットとしては①中間業者の選択を間違えると大問題となる
(中間会社の与信)。②中間業者との賃貸借契約を熟知・精査し不利益な部分を修正しないと失敗する(特に解約・撤退条項)。
③一定期間の賃料支払いですが当初固定年度を超えると、支払い賃料が下がる。④保証金・更新料などの慣例的な費用は不動産所有者
(オーナー)には支払わない。⑤一般的な賃料(賃貸マンション・アパート)に比べ85%~90%程度の賃料支払いとなる。
と言ったところです。どうしても中間会社側に有利な内容となってしまいますが、交渉の余地はあります。
サブリースを利用した土地活用としては、賃貸アパート・マンションが大半を占めますが他にも似た形態で、時間貸し駐車場、介護
施設(老人ホーム等)、コンビニエンスストアー、ビジネスホテルなどがあります。
デメリットも多々ありますが、不動産所有者(オーナー)の事業計画上有効な手段でもあります。アクシード設計事務所では多数の大手不動産会社との交流で複数事例のサブリース案件を手掛け、複数のオーナー様にご納得頂いております。是非一度ご相談ください。